南都銀行は今年度に創立80周年記念日を迎えられ、様々な記念事業を展開されていますが、その一つが本学と奈良大学の共催による奈良県の歴史文化をテーマとした記念セミナーです。奇数回に本学教員が登壇する予定で、第三回目は奈良県橿原文化会館で開かれ、文ムヌヨ゙ヘィ_ヨミケフ蟯ハヘホィメサケルヘ教授 加須屋誠が「奈良の仏画〜聖なる仏の多様なイメージ〜」と題して講演しました。
講演では、米国ボストン美術館に残る曼荼羅の説明から始まり、仏画とは仏教の教えを表したものの他に、寺院の境内を描いたものなどがあることを丁寧に豊富なスライドで紹介されました。焼失した寺院の姿を仏画から見出し、興福寺西金堂を拡大してみたときに、そこに阿修羅の姿が映し出された時には、会場から思わず「おぉーー」とため息が聞こえました。祈りとともに歴史を刻む仏画の鑑賞方法を教えてもらったようなお得な気持ちで、受講生の方々の笑顔が印象的でした。
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